所得税は、会社を辞める前までは源泉徴収で天引きされ、会社を退職するときに、「源泉徴収票」をもらえるはずです(すぐにもらえなくとも、会社から後日送付してもらえるはずです。万一もらえない場合は、会社に請求しましょう。「源泉徴収票」の発行(再発行も含む)は、会社の義務ですので。)
そしてこの「源泉徴収票」、いずれ自分で確定申告をするときに、税務署に原本を提出する必要がありますので、大切に保管しておきましょう。
(もし「源泉徴収票」を無くしてしまったり、追加で必要な場合などは、会社に相談すれば発行してくれるはずですが、その分日数と連絡の手間ヒマもかかりますので、大切に保管しておきましょう。)
さて、失業者の場合、「確定申告書A」という様式を使います。
これは国税庁のホームページにPDFのフォームが掲載されていますから、申告する年度の最新の申告書をプリントアウトして、本番の書類を税務署に提出する前に、下書きとして作成練習をしておくのがよいでしょう。
確定申告を気にかける2月初旬の頃になったら、所轄の税務署をたずねて、「確定申告の手引き(確定申告書A)」という名前の、作成方法をテイネイに解説した説明書と、「確定申告書そのもの」をもらってきます(というか、セットでくれるはずです)。
あと、「住宅ローン控除」などを受ける予定の方は、専用の記入書類が別に用意されているので、あわせてもらってくるようにしましょう(窓口に言えば、もらえます)。
そして受付時期がくるまでに提出用申告書を作成しておいて、当日受付会場(窓口)で、源泉徴収票やその他控除に必要な書類と共に提出して、税務署の受付印を押した自分用の控を自宅にもって帰ってくれば、一件落着。
あとで書類に不備が見つかった場合などは、税務署から追加でお尋ねの連絡がくるかもしれませんが、ちゃんと作ったなら心配ないはず。
ただし、照会のときに受け答えがちゃんとできるよう、作ったときのメモなどで記憶をたどりやすいものは、後々まで保管しておくほうが、あとで思い出すときに便利でしょうね。
その後は、1~1ヵ月半後に振り込まれる予定の「還付金」を、ただ楽しみに待つことになりますね。
最後に、いま国税局がさかんに宣伝している、 e-Tax。
これはですねー、あくまでも個人的意見ですが、「失業者として」確定申告するならば、少なくともその年度分では必要ないというか、手書きで作って提出したほうがよいと思いますよ。
なんといってもこのe-Tax、申告作業そのものよりも、導入の前段階としての本人確認や手続きが、多少面倒くさいんで。
失業者でなくなって、自営業者にでもなったあかつきにでも、導入のメリットとデメリットをよく考えて、e-Taxに移行したいならすればいいと思います。